店長が語る!クロモリ(スチール、鉄)製マウンテンバイク

2007年版はこちら

覗いてくれたんですねー、ありがとうございます。店長の中井です。
ココでは今ブームになっている(?当店だけという噂も......)マウンテンバイク、
しかもほとんど見かけなくなったクロモリパイプを使ったマウンテンバイクについて
語らせてもらいますね。

まず、私はココで語るくらいなので、クロモリフレームのハードテイルバイクに乗ってます。
 (本当はハードテイルと言う呼び方は好きじゃないですねー。)
 (ハードテイルは硬いというイメージが連想されるから。)
「ブリーザー」(既にブランド自体無いです(笑))というメーカーで、
フレームを構成するパイプは「リッチー社」の「ロジックプレステージ」です。
ま、メーカーの方はとりあえず置いといて、構成するパイプの方なのですが、
「リッチー ロジックプレステージ」と言うのは自転車用鉄パイプの商品名でして
「リッチー」は人の名前、「トムリッチー」から来てます。
誰かって?MTBをアメリカで作った人らしいです(多分)。
ま、実際パイプを作っていたのは日本の「タンゲ」と言う会社でそれを台湾で溶接したものです。
ここで使っているパイプの材質は「クロモリ」といい、
クロモリは「クロームモリブデン鋼」の略で、鉄にクロームを混ぜて耐久性と反発性を
向上させたものです。ちなみにママチャリにも鉄は使われているのですが
それは「ハイテンション鋼」と言います。

さて、それではアルミニウムとクロモリの違いに付いてですが・・・
まず、クロモリの方がアルミニウムより原材料が高い!(性能とは全く関係ありませんが)
このコスト高が原因でほとんどのメーカーがクロモリMTBを作れなくなってしまったとか。

そしてフレームの線が細い!華奢!折れそう(?)といった話を聞きます。
ま、「線が細い!」「華奢!」というのは「渋み」と言うことで(笑)。
で、次に「折れそう(?)!」についてですが・・・
アルミ、チタン、カーボン、鉄(クロモリ)の中で一番強いのはどれでしょう?
答えは鉄(クロモリ)です!かなずちでカンカン叩けばすぐわかります!!
どれがへこんで、どれが折れるか?っていうことですね。

さらに悪いトコばっかりですが最大の欠点があります!サビです!
MTBフレームの表面は、塗料がきちんと塗ってあるし、上にクリアーも吹いてあるし、
大丈夫だと思ってるでしょうが、残念ながらサビるんです!内側から!
一応、当店ではクロモリフレームの内部コーティングなんてこともしてますが、
お客様の手に渡ったあとも、年に1回で良いのでシートポストをひっこ抜いて
自転車をさかさまにしてあげて1日置いといて下さいねー、水気が出て来ますので。
これでまあ防錆対策はOKでしょう。

さあ、これからがクロモリフレームの「良いトコ」「長所」のお話です!やっと!
何と言っても最大の長所は乗り心地でしょう!しなりとも言いますね。

超軽量のリヂッドアルミフレームに乗って山道を下るとどうしても後輪がバタつく感じがします。
体に伝わってくる衝撃も「コーン!」という感じでモロに伝わってきます。
これが走り始めの元気な時なら良いのですが、ツーリング時や耐久レースの後半に
なってくるとこのアルミフレーム特有のダイレクトな衝撃は段々と苦痛に変わってくるのです。
コレに対し、クロモリは体に伝わってくる衝撃は「ヘニャッ」という感じで
後輪には常に接地感が感じられ、非常に安定感があります。
何故か?フレームが地面のデコボコを吸収してくれてるのです!
これがクロモリフレームの衝撃吸収能力なのですねっ!
フレームの全体を使って衝撃を吸収しているのですよ。
だからフレームが全体にか細くなっているのです。
比較しますとアルミフレームはバイクの挙動がクロモリに比べて不安定であるとも言えますねっ。
ま、それを人間がカバーするのですが。

もう一つの長所はバネです。「乗り心地」や「しなり」とも関係しているのですが、
一度「しなって」から「戻ってくる」のが「バネ」なのです。
バネスプリングってよくありますが、鉄製のバネスプリングはあっても
アルミ製のバネスプリングってのはありませんよねー?、何故か?
アルミは「しならない」つまり、「曲がらない」し「曲がれない」のです。
自転車の具体的な話をするとMTBのリアディレイラーがフレームとつながっている部分についてですが、
クロモリフレームはフツーにそのまま直接リアディレイラーが取り付けられています・・・
ところが!、アルミフレームは1コだけパーツが余分に付いているのです!
「リプレースエンド」と言われるパーツですが、マウンテンバイクは右側にコケると
フレームの一番弱いリアディレイラーのつながってる部分が曲がってしまいます。
そんなときでも、クロモリフレームは工具を使って大体曲げ直すことが出来るのですが・・・
ところが!、アルミフレームはこの部分を曲げ直している最中にボキッと折れてしまいやすく
「リプレースエンド」というパーツを結局、交換せざるを得ないのです。
そうなのです!!クロモリは曲げ戻すのに耐える強さを持っているのですが、
アルミはモロくて曲げ戻すのに耐える強さはありません。
当然バネなんか出来るわけないのです!。

さて、ちなみにクロモリフレームのバイクは、「ペダルを踏む」という動作によって
フレームの、主に後部分を上下・左右にわずかに動かしながらある種のリズムを作っていきます。
そして山を走り、疲れた時の登り坂でもこの「バネ」の「リズム」に乗れば
ライダーは少しでも「ラク」に少しでも「心地良く」登って行くことが出来るのですねー。

あ、アルミフレームの事を悪く言っているようですが、アルミフレームはアルミフレームで、
「しなり」が無い分ペダルを踏んだら踏んだだけ確実に前に出てくれるという良い点もあるのですよー。
あと、びっくりするような軽さを簡単に手に入れることが出来ますし・・・例えば8kg以下とか........
クロモリはまあ前サスがついてて10kg切れないかな......(すごくお金をかければ別ですケド)

いやー、エラい長くなってしまいました。
いかがでしたか?これでクロモリフレームのマウンテンバイクの良さをご理解いただけたでしょう!
ちなみに今、(少ないですが)わりと手に入れやすいモデルは以下です。

クロモリフレームのマウンテンバイク!!

2006年版(製作中)はこちら

クロモリフレームの内部コーティング